【はじめに】
みなさんこんにちは。みんらいです。
S34はレート2000には届きませんでしたが、最終2桁順位を達成することができたので構築記事を書きました。
自分のやりたいことをたくさん詰め込んだとても面白い構築となっているので是非最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
【構築経緯】
①S34は新環境となり、いろいろ模索しながら対戦をしていた。その中で拘り鉢巻を持たせた白バドレックスの超火力に魅了されここから構築を組み始めた。
②白バドレックスを使うにあたって一番の天敵となるザシアンがほぼ全ての構築に入っているため、ザシアンに強くトリックルームから白バドレックスを展開できる相方としてソルガレオを採用。日食ネクロズマではなくソルガレオを採用した理由は【個体紹介】で説明する。
③白バドレックス・ソルガレオは黒バドレックスに全てを破壊される為、イベルタルを採用。トリル展開だけではなくイベルタルから裏に繋ぐことのできる第2の要素として追い風を採用した。
④上記3匹だと相手のイベルタル・ゼルネアスが重いのでザシアンを採用。
⑤このままでは相手の日食ネクロズマ、ホウオウが重いのでカイオーガを採用。
⑥最後に黒バドレックス・イベルタル・ディアルガに強いホウオウを採用していたが相手のカイオーガにテンポを取られることが多かった為、安定した受け出しができソルガレオと合わせてトリル展開が出来るパルキアに変更して構築が完成した。
【コンセプト】
①環境に蔓延しているザシアンを起点にソルガレオで対面操作をして有利状況を作り、超火力を押し付けていく。
②ソルガレオ・パルキアのトリックルーム展開から白バドレックスやカイオーガを通していく。
③イベルタルの初手ダイマックスから追い風でザシアン・カイオーガを展開していく。
【個体紹介】
性格:呑気
特性:メタルプロテクト
実数値:243(244)-157-174(252)-x-111(12)-105
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:メテオドライブ/トリックルーム/テレポート/朝の日差し
-調整意図-
HB:奇数でできるだけ高く
S:トリル下で無振りカイオーガより先に行動するため下降補正
D:余り
-ダメージ計算-
メテオドライブ×2+ゴツゴツメット×2でH252ザシアンが確定で倒せる(メテオドライブがH252ザシアンに33.6~33.9%)
当初は白バドレックスの天敵となるザシアンに強い相方として採用したソルガレオだが、本構築のMVPであり一番愛着の湧いたポケモンになったので最初に紹介したい。
調整はザシアン受けの為のHB。持ち物はザシアンに削りを入れることが出来るゴツゴツメット。技構成はメテオドライブ、朝の日差し、白バドレックスに繋ぐトリックルームは確定として、残り1枠のテレポートという技を使えることが日食ネクロズマではなくソルガレオを採用した理由。テレポートは本当に優秀で、ザシアンに受け出した後に相手はイベルタル、黒バドレックス、日食ネクロズマ、カイオーガに引いてくるのでそこにテレポートで対面操作をして有利状況を作り出すことで1ターンで試合を決めることも多かった。その他の強みとしてテレポートの優先度は-6の為、トリックルーム中でも裏のポケモンを削らずに後攻で交代できたり、トリルターンを補助技やダイウォール等で遅延する動きをさせない立ち回りができる。カバルドン等の欠伸ループにも入らないのも優秀なポイント。
役割対象はザシアンだがそもそもの耐久値が高いので幅広い物理受けもでき、マーシャドーやメルメタルにも受けだすことができたり、自然とメタモン対策にもなったりと汎用性もあり、ザシアンがいる場合はほぼ確実に出していたため選出率は高かった。特性込で日食ネクロズマなら耐えていた攻撃も多くありそこは仕方ないが、それ以上にテレポートで有利対面を作ることで勝てた試合の方が多くこの構築には必須の存在だったので、体力管理に気をつけたり相手の裏を見て居座るか対面操作をするかよく考えて選択するなど立ち回りでカバーした。
ゼクロム入りの構築はイベルタルやザシアンで初手ダイマックスを誘いソルガレオを受け出しトリックルームから展開する立ち回りを心掛けた。(相手視点、展開を有利に進めるならダイジェット⇒ダイサンダーの動きをしたいと思うので。実際ほぼ全ての相手がその動きをしてきた。)
間違いなく本構築のMVPであり最終2桁達成の立役者のソルガレオに感謝したいと思う。
バドレックス(白馬上の姿)
性格:意地っ張り
特性:白の嘶き
実数値:191(124)-238(252)-170-x-167(132)-70
持ち物:拘り鉢巻
技構成:ブリザードランス/種爆弾/十万馬力/氷柱針
-調整意図-
A:様々な相手への乱数が変わるため特化
HD:臆病カイオーガの潮吹き確定耐え・控えめカイオーガの潮吹きを75%で耐える(88.4%~104.1%)
控えめカイオーガのダイストリームをダイマックス時GF込で確定2耐え
S:カバルドンの上から行動するため下降補正は無し
-ダメージ計算-
・鉢巻ブリザードランス
H199ザシアンが高乱数2発(94.2%)で倒せる(48.7%~57.2%)
無振りDMイベルタルが確定1発(113.4%~133.3%)無振り
無振りDMゼクロムが確定1発(106.2%~125.7%)
H207グラードンが確定2発(78.7%~93.2%)
壁下H231-B161ムゲンダイナが確定2発(70.1%~83.1%)
H213-B200ルギアにマルチスケイル込確定2発(61.9%~73.2%)
・その他
鉢巻十万馬力でH199ザシアンが乱数1発(68.8%)
+1ダイアースでH199ザシアンが確定1発(130.6%~153.7%)
鉢巻種爆弾でH207カイオーガが乱数1発程度(68.8%)
本構築の軸として採用した拘り鉢巻を持たせた白バドレックス。構築組み始めの段階でカイオーガが重かった為それを意識した努力値調整にしたが、後術するパルキアを採用したことによりそこまで生きた場面はなかったのでもっと良いものがあると思う。技構成は一致技のブリザードランス、カイオーガ意識の種爆弾、ザシアン意識の十万馬力、最後の枠は襷を持ったグラードンやランドロスや身代わりで居座ってくるようなムゲンダイナ、ミミッキュ、ルギアにへの対策として氷柱針を採用した。最終日はタネマシンガンを種爆弾に変更するのを忘れてそのまま使っていたが一度襷カウンターラグラージに倒されたことがあったりもした(99%当たることは無いだろうが)ので4.5回当てる自信があるならタネマシンガンでも良いと思う。鉢巻ブリザードランスの威力は破格でダメージ計算で記載したようにザシアンの受け出しも許さないしDM状態のイベルタルやゼクロムも一撃するなど意味の分からない火力が出せる。トリックルームを3ターン残して白バドレックスを展開出来たときは本当に最強だった。
タイプの関係上きつい相手が多すぎてかなり立ち回りが難しく、後半はあまり出せなかったのが残念だったがもっと上手く使えれば順位も伸びたと思うので今後は更に活躍させられるようにしたい。
性格:意地っ張り
特性:ダークオーラ
実数値:201-201(252)-116(4)-x-118-151(252)
持ち物:命の珠
-調整意図-
AS:特化
B余り
-ダメージ計算-
無振りDMイベルタルが珠ダメージ込で高乱数2発程度(73.0%)
ソルガレオ、白バドレックスが苦手とする黒バドレックス対策として命の珠を持たせたイベルタルを採用。当初は特殊型で使っていたが試合数を重ねていく中で物理型のケアを全くされていないことに気づいたので変更した結果かなり通りがよかった為、物理型での採用を決めた。技構成は一致技のイカサマ、先にダイスチルを積むことでザシアンにも対面勝つことができる鋼の翼、飛行技はダブルウイングではなくダイジェットの威力が140になりイベルタルミラーでの打ち合いに勝てるようにゴッドバードを採用。残り1枠に採用した追い風がとても優秀で、ダイウォールの媒体となったりダイマックス後に追い風からザシアン、カイオーガにつないで相手の後発ダイジェット展開の対策となったりザシアンをメタモンにコピーされても上から攻撃できたりと相手視点から見えない勝ち筋となる。またトリックルームと追い風を両方絡めて勝ちに繋げた最終日動画もあるので是非見てほしい。
最終日になるにつれて少し物理型が動かしにくくなり初手壁ダイナや黒バドレックスが物理一点読みリフレクターから入ってくることも多かったり(特殊だったら終わってる試合も多数で萎えポイント高い)初手イベルタルゼクロム対面ダイアークで終わってるのに龍の舞をされたりと散々だったがそれでも強かった。
終盤はイベルタル初手からダイマックスをする試合ばかりだったのでその点は少し反省だが本当に活躍してくれた。
ザシアン
性格:意地っ張り
特性:不撓の剣
実数値:195(220)-244(252)-135-x-135-173(36)
持ち物:朽ちた剣
技構成:巨獣斬/戯れつく/インファイト/噛み砕く
-調整意図-
H:出来るだけ高く
A:ザシアンやイベルタルに対する乱数が変わるため特化
S:耐久型ムゲンダイナを抜いておきたい程度
※前環境までの調整の使い回し
-ダメージ計算-
ゴツゴツメット+巨獣斬でH199ザシアンが乱数1発程度(56.3%)
巨獣斬で無振りDMイベルタルが乱数1発(37.5%)
前述した3匹だと相手のイベルタルやゼルネアスが重いのでザシアンを採用。持ち物を取り合うことがなくダイマックス無しでの運用ができるので採用しない理由がなかった。努力値調整は前期までの使い回しだが追い風から展開するので耐久、火力に降って素早さは耐久型ムゲンダイナやガブリアス、エースバーンを抜く程度。技構成は巨獣斬は確定でドラゴン禁伝に打つ機会の多い戯れつく、インファイトはディアルガが重いので採用。最後の1枠は最終日2日前まではホウオウやカイオーガを意識したワイルドボルトだったが余り使う場面が無く、終盤ヌケニンを絡めたジガルデやネクロ構築が少し増え構築単位でどうしようもなかったので噛み砕くを採用した。ルギアや日食ネクロズマ、耐久振り黒バドレックスやルナアーラへの打点にもなり採用したことで勝ちに繋がった試合もあった為正解だったと思う。ザシアンミラーは基本的に上を取られているのでソルガレオのゴツメダメージで削ってから対面するように心掛けた。追い風から繋ぐだけではなく状況に応じてトリックルームから展開してダイジェットを積んだゼクロムやイベルタル、黒バドレックス、メタモンやザシアンミラーで上から動く立ち回りをすることもあった。
特に語ることは無いが耐久・火力・技範囲全てが規格外でやはり最強のポケモンであることを再確認した。
性格:控えめ
特性:雨降らし
実数値:175-x-111(4)-222(252)-160-142(252)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:潮吹き/冷凍ビーム/雷/波乗り
-調整意図-
CS:特化
B:余り
-ダメージ計算-
・眼鏡潮吹き
DMイベルタルが乱数1発(31.3%)
H213DMホウオウが確定1発(114.5%~135.2%)
H204日食ネクロズマが確定2発(80.8%~95.5%)
・その他
眼鏡波乗りでH199ザシアンが乱数1発(68.8%)
眼鏡雷で無振りカイオーガが乱数1発(87.5%)
上記4匹だと日食ネクロズマを処理できるのがイベルタルしかいないことやホウオウが重かった為、この2匹に強いカイオーガを採用。拘り眼鏡を持たせることでカイオーガ対策として採用されるチョッキ持ちのWキュレム、ディアルガやラッキー、ナットレイ等の受け出しを許さない。技構成は潮吹き、冷凍ビーム、雷、波乗りで完結していると思う。ザシアンと同じく追い風・トリックルームから展開するのはもちろん強いが、ソルガレオに対して出してくるホウオウ、日食ネクロズマに対してテレポートからカイオーガを着地させるだけで試合を決める展開がかなり多かった。
久々にカイオーガを使ったが眼鏡潮吹きは超火力すぎるし改めてこのポケモンも最強だと感じた。
性格:冷静
特性:プレッシャー
実数値:197(252)-x-120-188(4)-172(252)-108
持ち物:白玉
-調整意図-
HD:カイオーガ意識で振り切り
臆病黒バドレックスのアストラルビットを96.4%で2耐え
控えめ黒バドレックスの+1ダイホロウを確定耐え(82.7%~97.9%)
イベルタルの特化特殊ダイアークを確定耐え(75.1%~88.8%)
C:ダメージ計算で記載するザシアン意識で補正有4振り
S:リル下で無振りカイオーガより先に行動するため下降補正
-ダメージ計算-
雨下白玉ダイストリームでH199ザシアンが高乱数1発(93.8%)
最後の1枠はホウオウを使っていたが相手のカイオーガが重く展開を取られる試合が多かったのでパルキアに変更した。技構成は対ドラゴン禁伝に打つ亜空切断、一致技のハイドロポンプ、カイオーガ意識の雷は確定で、ソルガレオと合わせて展開出来るようトリックルームを採用した。カイオーガに受け出した後にトリル展開から自身もエースになることができる。努力値はHDに振り切っているがCに補正を掛け白玉を持たせることで雨下ダイストリームでH振りザシアンを超高乱数で落とせるのが偉い。+1黒バドレックスのダイホロウやイベルタルの特殊ダイアークを確定で耐えてトリックルームから再展開することも出来る。
偉い要素の多いパルキアだが実際はあまり信用できていなくてほぼ出しておらず、終盤はイベルタルから展開するばかりでちゃんと出してあげれば勝っていた試合も多く後悔していた。しかしパルキアを採用したことで見た目上でかなり相手のカイオーガを抑制して他のポケモンを通しやすくする役割も担ってくれたのでとても感謝している。
【選出のポイント】
様々な構築があるので選出は柔軟に対応していくことになるが
日食ネクロズマ⇒ほぼ必ず選出されるのでザシアン・白バドレックスは選出を控え、カイオーガ・イベルタルを通していく。(ゼルネアスがいる場合はザシアン出さないと苦しいが。)
ルギア⇒白バドレックスを選出できそうなら積極的に出していく。
黒バドレックス⇒イベルタルを選出しなければ苦しい。
ヌケニン⇒ほぼ必ず選出されるのでイベルタル・ザシアン・ソルガレオを積極的に出してできるだけ腐らせる。
襷ガブリアス・ランドロス・グラードン等ステルスロック展開⇒かなり噛み合いになるが白バドレックスから展開できれば嬉しい。
ゼクロム⇒ダイマックス(ダイジェット)を誘いソルガレオを受け出しトリックルームから展開していく。(珠ダイサンダー2発は無理なので飛んでくる対面では受け出ししない。)
カイオーガ⇒パルキアソルガレオ@1のような選出をするか、相手の構築を見て出しにくい場合はイベルタル展開を通す。(前述したように見た目上である程度相手のカイオーガを抑制できていると思うので。選出されたとしてもイベルタルが物理のため選出しなくてもそこまで困ることはなかった。)
メタモン・マーシャドー・メルメタル⇒ザシアンをコピーされた後の引き先になったりマーシャドー・メルメタルに受け出しから展開できるソルガレオを選出する。
その他思い出したら追記していきます。
【レンタルパーティ】
自分のやりたいことを詰め込んだとても面白く強い構築なので是非使って貰えれば嬉しいです。
質問等あればDMを送って頂ければと思います。
【結果】
TN:エミリア 最終R1970-90位
【さいごに】
S34は新環境となり伝説や幻を制限なく使えるということでとても難しいシーズンでした。
レート2000を目指していましたが、1ROMは最後に8連敗して集中力が切れてしまったので撤退しエミリアROMを保存する形となってしまった事は今回の反省点だと思います。しかし新環境で最終2桁順位は達成できたので最低限の成績は残せたかなと思います。もっと挑戦するメンタルの強さを手に入れて更に上を目指したいと思います。とは言ってもS35は資格試験の勉強もありあまり潜れない為、今期で剣盾ランクマで上を目指すのは最後になりましたが、SV発売後は上位目指して頑張っていきたいです。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました。9世代でもよろしくお願いします!
※追記
僕のYouTube channelです!
配信等頑張ってやっていきますので見に来てくれると嬉しいです!
その他、何かあればTwitterのDM等で質問して頂ければと思います。